先日はツールドフランスで沿道に乗り出した観客が掲げたボードが原因で大落車が発生するという近年まれにみる事故が発生しました。この事故に対しては沿道の警備態勢だとかファンと選手の距離が近いなどという声があがりました。
しかしヨーロッパのロードレースの歴史を振り返ると、やはりファンと選手の近さもレースを盛り上げる要因の一つであると思います。これまでも峠の細い登り道で両サイドに大勢集まったファンと選手の接触トラブルなどは結構ありました。やはりファンの良識とマナーに頼らざるをえないというのは今も昔も同様のことだと思います。規制を設けるのではなくマナー向上の啓蒙を行い今の観戦スタイルを継続していくべきだと思います。
そんな中、とても良いシーンがあったので紹介します。
Groots afscheid van de gele trui @mathieuvdpoel!💛 #TDF2021 pic.twitter.com/ssxwzckiCd
— Bas Tietema (@BasTietema) 2021年7月3日
ツール前半でマイヨジョーヌをまとったマチュー選手が沿道の少年にボトルを渡すシーンです。少年の笑顔がとても素晴らしいです。きっと大きくなってもこの時の気持ちは忘れないのだろうなと思います。何度も繰り返し見ているうちにまるで映画のワンシーンのような気さえしてきました。この少年が将来自転車の選手になったりしたら、きっとこの時のシーンが何度も思い返されるのでしょうね
こうしたシーンを見るとやはりロードレースの観戦スタイルはこの距離感だなぁと改めて感じてしまいました。
ツールドフランス2021は昨日は1級山岳、超級山岳入り乱れるステージでさらには雨と低温で選手はかなり厳しい状況の中のレースを強いられました。昨日のハイライトはこちらです。
今日は休息日。明日からまたすばらしいレースを見せて欲しいです。