2日目は今回のメインで考えていたコース。
北アルプスの野口五郎岳を目指し、余力があればその先の水晶岳までというロングコースのピストン。
登り口は七倉ダム。一般車両は七倉荘という温泉旅館まで行くことができます。朝5時15分頃に到着しましたが駐車場はほぼ満車状態。なんとか車を停めて準備運動してスタート。ここからはまずは5km程先の高瀬ダムまでタクシーで行くのが一般的。最初は体力温存してタクシーで行こうかと迷いましたがタクシー町の長い列を目にしたのでウォーミングアップを兼ねてランで行くことに。
長いトンネルもあるのでハンドライトも持参しており早朝からやる気は充分です。
4kmほど走るとそびえたつ高瀬ダム。写真ではわかりづらいですが道路がつづら折りになっており、4回ほどスイッチバックを繰り返してダムの上へ。
ダムの堤防からはこれから登る山々を見渡すことができます。
ダムから登山口まではこんな吊り橋なども。
そしていよいよ登り口。ここから烏帽子小屋までの登りは北アルプスの3大急登の一つ、ブナ立尾根と呼ばれています。標識に12と数字がありますが登るにつれて数字が少なくなっていきます。
高度を上げていくとようやくアルプスらしい景色。
タクシーを利用した人はおそらく全員追い抜き2時間弱で烏帽子小屋に到着。まだ8時すぐという事もあって人もすくなく静かな小屋。
休むことなく稜線にでて先に向います。ここからはこれぞアルプスという素晴らしい景色。こんな稜線をずっと歩いていたい、と思わせる景色です。
左手に昨日登った餓鬼岳、進行方向には槍ヶ岳、右手には赤牛岳、水晶岳、とおくに薬師岳など。
途中、撮影クルーがいたのですがどうやらNHKのにっぽん百名山の撮影とのことで、対象の山はこれから向かう野口五郎岳。放送が楽しみです。
そんな感じで景色を楽しんでいるうちにいつのまにか野口五郎小屋に到着。
トレイルランナーの上田瑠偉選手のお爺さんが働いていた場所でもあり、上田選手も少し前に訪れていたようです。
さて、小屋から野口五郎岳までは目と鼻の先。ひとまず頂上へ。
後ろには槍ヶ岳が雲に隠れたり現れたりしてます。さて、時間はまだ10時30分。目指す先はと眺めてみると。
下ったところのコルに水晶小屋があり、左奥へ行くと鷲羽岳、右へ行くと水晶岳です。じっくりと眺めれば眺めるほど結構な距離だな、、、と。まだ11時前だったので頑張ればもう少し行かれるかなと思ったけれどこの景色見てすっかり満足してしまいました。自分としては珍しく山頂でゆっくりと景色を堪能してきた道を折り返し。
帰りも遠くの山々を眺めながらいつのまにか烏帽子小屋へ。ここからブナ立尾根を下って下山ですが、この景色が名残惜しく少し寄り道して烏帽子岳の頂上へ。名前の通り烏帽子のようにとんがった頂上まで登りますが、最後は鎖場などあり少し注意が必要。
烏帽子岳頂上からみた今日歩いてきた稜線。
烏帽子小屋のテント場はカラフルなテントで満員状態。テン泊もいつかはチャレンジしてみたい。
高瀬ダムに下山すると何台かのタクシーと、乗り合いの人を待っているハイカーがいましたがせっかくなので帰りも大倉荘までラン。
アルプス満喫の1日、フィニッシュ後のジンジャーエールが身に染みる。
唯一心残りなのはライチョウに出会えなかった事。。。秋にまた来るかな。