18日にベルギーでUCIワールドツアーの「ロンド・ファン・フラーンデレン(Ronde van Vlaanderen)」が開催されました。このレースは1913年から開催されておりあの有名な「パリ~ルーベ」に次いで格式の大会レースでもあります。
今年の開催はこのところの連戦を考慮して本来であれば267kmのコースのところ243kmに短縮されたレースとなりました。というか短縮されても243kmって、、、という気もしますが。
このレースには先日のロードレース世界選手権で優勝したアラフィリップ選手も参加し優勝候補の一人に。
レース後半の残り50kmを切ってからアラフィリップ選手含む優勝候補の選手たちの動きが活発になり、集団の人数が少なくなっていきます。そして40kmを切ってからアラフィリップ選手がアタック。これに続いた2名の選手で3名の逃げが形成されます。
事件が起きたのはその直後です。
アラフィリップ選手が道路の端でスピードを落としていたモトバイクに激突するというアクシデント発生。2分10秒あたりからそのシーンになります。
2分24秒過ぎからのスロー映像をよく見ると先頭を引いていた選手はモトバイクのギリギリを通過。2番目の選手はモトバイクの存在には気づかすにモトバイクが近づいたタイミングで先頭選手の右側にややラインを変更したというか踏み込んだタイミングでバイクが右側に寄ってしまった感じですね。その時に急にモトバイクがいたので咄嗟に左にかわしましたがその後ろにいたアラフィリップ選手は2番目の真後ろを走っていたのでそのまま激突してしまった。という状況です。この映像をみると避けきれない状況。
うーん、誰がいけないとも言い難いなんとも不運な落車となってしまいました。この落車によってアラフィリップ選手は指の骨を骨折しリタイヤとなりました。
ちなみに優勝争いはこの時に逃げていた2名のファンデルプール選手(アルペシン・フェニックス)、ファンアールト選手(ユンボ・ビスマ)のゴールまで200mのスプリント争いに。ほぼ同着ですがタイヤ4分の1ほどの差でファンデルプール選手の優勝となりました。
アラフィリップ選手が離脱しなければ誰が勝っていたか、、、ほんとに不運な落車でしたね。というかあの衝撃で指だけの骨折で済んで不幸中の幸いといったほうがよいかもしれません。
レースの詳細レポートはCyclistのこちらをご覧ください。